頚部疾患というと、なんとなく嫌な感じがする先生方、多いのではないでしょうか。上部気道閉塞を伴って致命的な緊急疾患も少なくありません。頚部疾患を疑うとき、画像検査としてはまず、X線検査や超音波検査を実施する機会が多いですが、CT検査はこれらの上位互換ではありません。X線検査や超音波検査で診断すべきもの、CT検査へ進んだ方がいいもの、をどうやって決定するか考えていきましょう。また、CT検査に進んだ場合、どんな所見でどんな疾患を診断するか、さらに生検はする？針生検？内視鏡？オープンバイオプシー？...、実際のCT症例をなるべくたくさん紹介し、診断プロセスを追っていきます。